ひょうご就農支援センター

新規就農者の声Voice of seniors

先輩No.161

「目標時期を決めしっかり計画を立てて技術を積み上げる事が重要です」

上村智哉氏写真

農業を志したきっかけは?

上村氏:自営業で石材の施工業をしており、近年の墓じまいブームで仕事内容が激変、新しく作るより壊す事が大半となり、石材業の未来に不安を感じていた所、普段からお世話になっている農家さんにいちご農家の話を聞きました。

作る事が好きな自分にはとても向いていると思い、実際にいちご農家を巡り具体的な話を聞く中で、今後の仕事として選んでも間違いないと思いました。

農業を始めて良かったことは?

上村氏:何よりも直接販売の中でお客様から「美味しかった!」「ありがとう!」など感謝の言葉を頂いた時の高揚感に限ります。また栽培に関しても一生懸命手をかけた分、作物も応えてくれます。

お客様の言葉で更に美味しい物を作りたいと思い、栽培での工夫などが上手く行った時の感覚は、農業でしか味わえない気持ちだと思っています。

いちごの写真
高設栽培のいちごの写真

苦労したことは?

上村氏:就農までの道のりがとにかく大変でした。

研修、ハウス建設、補助金の申請、新規就農の認定、農地の確保、行政への書類申請など、やることも多く年単位の時間が掛かりました。

自営業だったのである程度仕事の都合をつけられる状態でしたが、研修時期や就農後も金銭的に貯金も削られて行きますので、ある程度の資金がなければ、すぐに行き詰まると感じました。

これから就農を目指す方にアドバイスをお願いします

上村氏:就農までは本当に壁だらけです。他人が手伝ってくれると思わず、自分自身で動いて、目の前の壁を一つ一つ着実に越えていく事だと思います。

また、それを乗り越えるための運転資金も必要になりますので、目標時期を決め、しっかり計画を立てて技術を積み上げる事が重要です。その時の苦労は就農してからの栽培や運営にもきっと役に立ってくれると思います。

新規就農(令和6年3月取材時点)先輩DATA
上村智哉氏写真

氏名:上村智哉 (うえむらともや) 住所:三木市別所町 年齢:48歳 就農区分:新規就農

【就農から現在まで】 2019年7月 篠田いちご園(西脇市)で 12ヶ月間研修 2020年8月 兵庫楽農生活センターで 12ヶ月間農業研修 2021年6月 パイプハウス竣工 2021年8月 離職 2021年9月 就農

【農業経営の状況】 経営内容:いちご15a 農地:20a(借地28a) 施設:ビニールハウス2000㎡ 労働力:本人、妻、母、パート3名 出荷先:JA、直売所、スーパー等

ページトップ
© 2021 Hyogo Farming Support Center. All rights reserved.